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                   番外編 DENIM SPECIAL B縫いのプロたち

デニムを実際に作っていただいてる岡山に今回来て取材させてもらってます。
本当ならば、まず最初に裁断、そして縫いが出来てから加工なのですが、縫いの
工場さんがちょっと離れたところにあるので今回最後に回らせてもらってます。
(てか、それは編集で入れ替えればいいのでは??)むむ、確かにそうなんですけど
実際に回ってきた臨場感を出すためにあえて行った順でお届けしてます。
(臨場感が伝えられるだけのの腕は持ち合わせていないと思うが??)
むむ・・・。←もう言い返せない


しばらくまた車で移動です。しかし、岡山ってとこは風景がいい。先日へなちょこで岡山の津山というところに呼んでいただいた時にはあいにくの雨でせっかくの自然を体感できなかったけど、ここを見ていてもなんとなく想像が付きます。(ちなみに津山とここ倉敷とでは全然場所が違います。涙)

Y君「デニム生地はまた別のところで作ってます。位置的には岡山の広島寄りのあたりかな。広島もいいデニムの産地です。」
国産のデニム素材を使っていて、たまに、「海外モノの素材を使わないか」と誘われるときがあります。(簡単に言えば営業されるわけです。)あ、それ以前に海外生産に切り替えないかといわれることも。やっぱりね、コストが全然違うそうです。
人件費の安い国で作れば、生地だって、製品だって安く上がります。工場ごと日本のメーカーさんの持ち物で、かなりの教育をして日本と変わらないくらいの技術を駆使して作っているような工場でやらない限り、やっぱり明らかに日本の製品とは違うものが出来上がってきます。
「水が違うだけでも製品が違うものになる。」と、加工場のFさんがおっしゃってたように、日本国内でだって、デニム作りに向いている産地とそうでない産地があるわけですよね。やはり、出来るだけいいコンディションのものを作ってくれるところでやりたいじゃないですか。だって、デニムですもん。デニム好きのマビッシュのお客様ならこの気持ち、わかってくれるはず。(デニム以外も国産でやってますけど)
そんなことを思っている間に縫い場に到着。作業場は二階だそうです。またドキドキしながら上がっていきます。
中に入るとそこにはいろんなミシンが。

いや、はっきり言って私の知ってる"ミシン"という形ではないものが多くて、どこから見ていけばいいのかもよくわかんない状態。
Y君が言ってましたが、縫い子さんは最近若い子は少ないんだそうです。作ってもらってる私としては、それだけベテランさんぞろいだってことである意味嬉しい部分もあるわけですが、次の世代が少ない、ということは今後先細りしていく方向へ向かうしかないんじゃ・・・ということになりますよね。むむ、それはイカン。悲しい。
縫い子さんたちはそれぞれ担当する機械(ミシン)の前で、もくもくと自分の担当する工程をこなしていきます。

むむ、確かにベテランさんばかり。
最初入り口でぼーっとしていた私ですが、そろそろと中へ入っていき、勉強させてもらいました。

ここはデニムを中心に縫う縫い場で、ミシンもデニム用です。

ジーンズって、色んな部品があります。例えばベルト部分、そのベルトのところにあるループ(ベルト通し)、ポケットやフラップ。

それらを縫うのもやはり、いろんな種類が必要だってことになります。普通のステッチだけでは到底完成しないわけで、見せるステッチもあれば、裏に使うロックステッチ(生地の端をクルクルと巻いていくように、ほつれないようにしながら縫う)やチェーンステッチ(チェーンのようにつながっていくステッチ)。
それは実は一つのミシンで出来ることではないんです。
ベルトループをつける専門のミシンやロックステッチ用のミシンなど、一つ一つミシンの形自体も違います。
これや・・・
これなんかはまだミシンらしい形してますが・・・
これなんか、何がどうなってんのか、見ても説明されてもよくわかんない。涙
これにいたっては、「え、これもミシンっすか!?」という感じ。
縫い子さんが実際に製品にかかっていらっしゃるところに入り込ませていただいてるので、どんな感じなのか、すんごくよくわかります。

例えば、ベルトループのところだけ担当する方は、とにかく一本ずつ、ベルトループだけを次々にこなしていきます。で、その工程が終わると次の工程を担当する方にその商品をバトンタッチ。
ポケット担当の方ならば、とにかくポケットばっかりをどんどん縫い付けていく。んで、見てたんですけど、これね、やっぱり素人ワザではないです。
私たち、素人の場合、一枚のスカートを縫うにも、バンバン線を引いて、んでまた待ち針を打って、ミシンの前にはずれないように仕付け糸で簡単に縫ったりして、んでやっとこさミシンで本縫い、って感じです。
でもね、やっぱりベテランさんは違いました。(当たり前・・・。)

縫い代とか、どこをどう折り込んで、どう縫いとめていくのか、全部頭に入っているというか、手が知っているというか、とにかく細かい部分までそれぞれの小道具をチャチャッと使いこなしながら、的確に縫っていきます。もう、すげえー・・・と見とれるしかありませんでした。
マタニティ用のジーンズでお世話になっている者です、とお話をさせていただきました。「最近のお母さんはオシャレだもんねえ。私たちの頃には考えられなかったけど、妊娠中でもジーンズはけるのねー、今は。」

そして、こう言われました。
「頑張って国内で作って下さってるんですね、ありがとうございます。これからも国内産、やって下さいね。どうぞよろしくお願いします。」
Y「今のオシャレなニンプさん、お母さんたちは、いつだって自分らしい格好でいたい、と思ってらっしゃいます。国内でしか作れない、いい雰囲気、素材感とか、縫製の丁寧さ。それを実感して信用してくださって、リピートして下さる方がとても多いんです。こちらこそ、どうぞ今後ともよろしくお願いします!」

お忙しい中お邪魔したのに、ちっとも迷惑がらずに対応していただいて、「これからも頑張って下さい。」などと声をかけてくださり、本当に光栄でした。
裁断場、加工場、そしてこの縫い場。どこを回ってもそこにはその道のベテランさんしかいませんでした。製品は、ひとくちにジーンズといったって、メーカーによって、そして型によって、ひとつひとつ仕様が違います。ポケットの大きさも形も、ステッチの入るところも全部。手の覚えたカンだけで、縫えるものではないわけです。この型の後ポケットはこう、というのを縫い始める前に仕様書でチェックしたらば、それはもう縫い子さんの頭の中に入ってしまうわけです。すごすぎます。
海外の工場では、より安く商品を作るために、専門の人員を削って縫い子さんが加工までやったりするような状態のところもよくあるんだそうです。(縫いももちろんベテランではない、その上本来なら専門の人間がやるはずの工程である、ブラスト加工までムリムリやらされているわけです。)

そんな話まで聞いてしまうともう、日本の技術者たちに「ありがとう!」と言うしかないです。ホントにすごいです。
よく、「メーカーの人間は現場を見ちゃいけない。」と言います。なんでかっていうと、現場の苦労を知ってしまうと、製品のことで、現場に文句とか、あまりに細かい指定とか、ややこしい工程とかを言えなくなっちゃうからだそうです。うーん、わからないでもないけど、私は見てよかったと思いました。絶対に大切にしなくちゃいけないものは、ずっと大切にしていこう、そういうことを学んだ気がします。あとは、若い世代がこの業界にどんどん入ってきてくれたらなあ・・・ってことを切に願います。

さあ、この世の中には色んなことがたくさんあります。次は何を取り上げようかなあ。また楽しみにしててくださいませー。

あ、この日一日付き合ってくれたY君、忙しいのに本当にありがとうございました。どうぞ今後ともよろしくお願いします!!


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今回のyukiの着用アイテム・・・KATIE(night black)


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