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MISSION









Mission.6 『盛岡へ遊びに来ませんか?』第2部

私実は今回行く間際まで、岩手は初めてだと思ってたんですよね。
ですが、行くまでに色々と調べていて二度目だということに気が付きました。
なんと高校の修学旅行で小岩井農場に寄ってたんですよね。
小岩井製品は有名だからきっとご存知の方も多いかも。
この時一泊した繋というところはその小岩井農場のすぐ近くだったのでした。

遠方までの取材ととあって、事前にどこに一泊するかを決めようと調べてましたが、最初はホテルでと考えてました。普段泊まりの仕事の場合、たいてい行き先は東京方面なので、当たり前のようにそう考えてたわけです。

なんですけども、事前に盛岡のことを調べているうちにこの辺りには温泉地もあるんだってことが判明。温泉大好きの私。どんなもんかと調べるにつれ、盛岡駅からそう遠くない、ここ繋(つなぎ)に注目してしまったんであります。
ですが家族旅行ではなく今回は仕事。もちろん予算にも限りがあります。涙
(家族旅行でも予算はあります・・・号泣)
しかしです!料金などを見ると、ビジネスホテルを利用するのとほとんど変わらない価格で温泉宿に泊まれることが発覚!しかもビジネスで盛岡へ来られるお客様も多いため、一人泊だって問題なく申し込めるのですよ。(温泉旅館なのにシングルユース設定がある。)実際一人旅で秋田から温泉めぐりに来られてたおばあちゃんとも出会いました。

この写真は今回お世話になった宿の露天風呂。いや、ビジネスホテルとそうかわらない価格でこの宿を利用できるのは絶対オトク!!
ちなみに一番上の画像は旅館からの朝一番の景色。心まで澄んでくれそうな気持ちよさです。

もしも出張等で盛岡へいらっしゃるお客様、またはダンナ様がいらしたら、ぜひとも温泉宿をご利用されることを私は大きな声でおススメしますッ!!あ、もちろん家族旅行にもぜひ。

写真は広々の足湯。これまた気持ちヨイ!

盛岡の良さを満喫できる空気と自然、気持ちいいお湯と地元の素材を使ったお料理まで味わえるんですよ。ホントにここにしてよかったかも・・・。涙
そんな私の力説はそんなところにしておいて、とにかく二日目の日の朝です。

寿美子さんと盛岡にて合流すべく、名残惜しいですが出発です。
バスで盛岡駅まで向かうのですが、バス停までは宿の方が車で送迎してくださいます。
バス停では温泉に来られていたらしい女性客がたくさんいらっしゃいました。中には東北弁なんだろうな、という訛りが聞こえることも。うーん、遠くまで来たって感じ♪

岩手・盛岡は東北地方なわけですが、盛岡市内をうろうろしている限りではほとんど訛りらしきものは聞こえてきせん。寿美子さんに聞いたらば、
「そう、盛岡ではほとんど訛りはないかもしれませんね。ほぼ標準語に近いかもしれない。」
とのこと。
私たち大阪の人間からすると、ここまで遠くに来たらばその土地の言葉を聞けるんだろうな、と思っていたのですが、どうやらここは関東の影響が結構あるみたいで、言葉だけとれば東京方面に来たようなそんな気分になります。

しかしこんな近くにいい温泉宿があるなんてうらやましい。

子供たちを連れてきたら絶対喜びそうだ。ダンナも絶対喜びそうだ。きっと一日部屋でゴロゴロしてそうだけど。笑
寿美子さんに何時頃盛岡に着きそうです、との連絡を入れつつ、バスは盛岡駅前に向かって出発。空は若干曇っていますが、雨は大丈夫そう。

しかし、やはりちょっと寒い。ここでは桜が満開になるのも五月、GW頃だということ。大阪ではノースリーブにGジャンで過ごせるこの日で盛岡ではニットにジーンズをブーツイン、マフラーにニット・キャップ。外歩き時の寒さ対策でPコートまで持参。いやほんとにそのくらいの違いなんですよね。
駅前では寿美子さんが車を用意して待っていてくださってました。(ありがとうございます!)

ちなみにこの時寿美子さんは妊娠9ヶ月。この翌月の末がご出産予定なんですが
寿「ちょうどてくりの新号の発刊に重なるんですよねー。」
私が言うのも説得力ないですが無理しないようにしてくださいよ!(←出産ギリギリまで仕事してた人)

ここからまず今日は昨日電話でアポを取ってもらっている"中村さん"に会いに行きます。
さて、中村さんとは!?
寿「中村さんって本当に面白い方なんですよ。今日はお昼にもう一つの盛岡名物を食べに連れてってあげたいですし、午前中だけの訪問になっちゃいますが、私も中村さんの工房に取材などで行っても、気付いたらほぼ一日お喋りしてた、なんてことになっちゃうことも。」
中村工房というのは前回にちょっと紹介した"てくり"2号に載っている、ホームスパンの工房。
ホームスパンというのはここ岩手の地場産業で、岩手県内にいくつかの工房があるそうなんですが、その中でもこの中村さんという方はいろんな意味で有名な方なんだそうです。
車で盛岡駅前より約15分。中村工房に到着。
いや、またしてもニンプさんに運転、道案内させてしまって申し訳ない!
ありがとうございます!!しかし運転も慣れてらっしゃる。

寿「岩手放送のラジオカーっていうのがあるんですけど、それのレポート・ドライバーっていうのもやってたことがあるんですよ。」(他局だとドライバーレポーターという場合もあるそう。岩手放送では"684リポーター"というらしいです。←684はラジオの周波数。)

マジですか!?すげー・・・。やっぱりタダモノではない。
さて、工房内にやってまいりましたがホームスパンってなんだか知ってらっしゃるだろうか?

もともとはスコットランドで産まれたものですが、現在産業として成り立っているのは世界でもなんとここ岩手県のみ。私が昨日到着した空港のある花巻と、ここ盛岡とが主な生産地で全国での生産額の8割以上をも占めているらしいのです。

で、肝心のホームスパンってものの正体は何なのか!
ホームスパン‘homespun’とは、「家で糸を紡ぐ」の意味で、羊毛をキレイに洗い、染色。それから手紡ぎし、布地を織った、独特な風合いの素朴な織物。

上の画像は織り機。
左は毛を洗い、染めたあと、手で丁寧に紡いだ糸。

織った布はマフラーや帽子などの小物はもちろん、ジャケットにいたるまで様々なものに仕上げられます。羊の毛を丁寧に洗うところから布地にし、形に仕上るまで全ての工程を人の手によりひとつひとつ行って作り上げていくのですからお値段も正直結構しますが、出来上がったものはもちろん素晴らしい。
そんな岩手の地場産業を支える一人、中村さんの工房でも、毎日スタッフの方々がさまざまな色の糸を紡ぎ、織っていらっしゃいます。そう、そこへお邪魔したのでありますが、この工房の中村さん。めちゃくちゃ気さくな方!!

中「どうぞどうぞ。入って。大阪から来たの?大阪まで遊びに行くこともあるよ。」
と、もう本当にラフな雰囲気で中へと招きいれてくださったのでした。
寿「こちらはyukiさんといって、大阪でマタニティのメーカーをされてるんですよ。私もこのジーンズでお世話になって・・・。で、今日はホームページ内の企画で盛岡まで遊びにいらしてるんですけど、中村さんを紹介したくて。」

中「ジーンズ作ってるの?ボク、サイズが小さいからなかなか気に入ったもの無いんだよねー。作ってほしいくらいだよー。」

ものすごく光栄です。オーダーメードが出来なくて申し訳ない!!涙
中「そうかあ、大阪か。そうそうあの子、大阪出身なんだよ。」
とスタッフの方を紹介してくださいました。
「大阪はどちらで?」なんて、しばし大阪の話で盛り上がったりして。
中「じゃあショールーム行く?」
ひととおり工房を見せて下さって、中村さんは工房とは反対に位置するショールームに誘ってくださいました。
そこにはさっき見た紡いだ糸から織った布がマフラーなどの製品になり、ところ狭しと並んでいたのであります。
ひとくちにホームスパンと言っても、糸を染める色や紡ぐ細さ、織り方などによって色んなもの、色んな雰囲気、柄に仕上がります。大判のフワッフワの手触りのものから(そういうのはすごくお高いです。)、カジュアルに使えそうなミニマフラーまで。

ここを見ているだけでもあっという間に時間が経ってしまう感じです。
寿「中村さん、これかわいいですね〜!」
中「でしょ?でしょ?今ね、東京の帽子作家の子とコラボして作品つくったり、いろんなことやってんの。ほらー、退屈なのは性に合わないから、ついつい何か刺激を求めちゃうんだよね。」
はい、そこで勝手にかぶってる人ー!!


いやホントにかわいい帽子とか、いろいろありまして、帽子やマフラーには目が無い私。じっとしてられませんです。
寿「実はこれも中村さんのところのものなんですよ。」
と寿美子さん。
そうだったんだー。
寿「これはシルクリボンっていうもので、色がすごくキレイでしょう?」

ホント。シルクだけに光沢があって色がすごくキレイに出ています。
中「色ーんな色のリボンを使っているからね。少しの違いで雰囲気もすごく変わる。
ほら、これとこれでも似ているけど違うでしょ?」

Y「本当だ。」
色に関してもすごくこだわりのある中村さん。この工房で紡ぎと織りは女性スタッフさんたちの担当ですが染めは中村さんのこだわりの作業。

中「昔からある色だけではなく、今の人たちが欲しい、着たいと思える色、モノを作りたいんだよね。"今"をわかってなきゃダメだと思うんだ。だから若い子たちとコラボしたりね。そういうのが楽しい。ただ製品を昔ながらに作り続けててもダメなんだと思うよ。」
中「イッセイ・ミヤケってご存知でしょ?
縁あって以前一緒にお仕事させてもらってたことがあるの。
もうその時結構仕事は頑張ったし、今は楽しんでたいなって。笑」
中「仕事キライ。遊ぶの大好き。東京とかね、ブラッとすぐ行っちゃうの。楽しいんだよね。色んな発見があって。じっとしてるのが向いてないんだね気が付いたら新幹線乗って飛び出してる。笑。」
Y「奥様ビックリされるんじゃ?」
中「あー、また行ったな・・・って感じだろうね。慣れっこかも。しょっちゅうだし。笑」
中「どうぞ。おいしいよ。」
と、おやつまで出してもらって素直にいただく私なのですが、
実はこの中村さんて方は"スイーツの目利き"として雑誌なんかにもインタビューなどで登場するほどの方だったのです。

んん?本業はホームスパンで、スイーツったってパティシエだとか、そういうわけでもない。
なのに雑誌などにも取り上げられるほどって・・・逆にすごいかも。

中「甘いものに目が無いのよー。突然思い立って東京まで行くでしょ?
青山なんかをぶらぶらして、気になるお店にはどんどん入っちゃう。」
盛岡の地場産業を支えるお一人、というだけでも十分ポイント高いわけですが、スイーツに関してまでコメントを求められるほどっていうのはやっぱりすごい。

"ただ仕事を続けるんじゃだめ、遊びが大事。楽しくないとね。"

そうおっしゃる中村さんだからこそ、皆惹かれて集まってくるのかもしれません。
そうこう言ってる間に和菓子、洋菓子の両方と、お茶、それからコーヒーまで出してくださる奥様。

中村さんの独特の世界観とポジティブなパワーについつい時間を忘れて一日でもここで過ごしてしまうというのを実感。

寿「お昼になったら"ごはん出来たよー!食べてくでしょー?"みたいな感じで。笑
前にお邪魔したときはホントに一日ここにいたと思う。」
もちろんメインのホームスパンについてもメディアに取り上げられる中村さんですが、スイーツもしかり、それからもう一つのポイントがあるのです。
それがこれ、ブライスです。

なんと中村さんのところには30体以上のブライスちゃんがいます。

中「大好きなんだよー。どんどん集めてたらすごい数になっちゃった。笑」
と、軽くおっしゃいますが、このブライス結構なお値段しますし、しかもレアだと思いますが・・・。
ここにいる子たちはみんなここで紡いだ糸から生まれた帽子やら、コサージュやらを付けてます。

肌の色や髪の色、それぞれに合ったものをチョイスしてある様子。

中「帽子作家の子に頼んで専用に作ってもらったりしてんの。」
中「ほら、これはお揃いなんだよー。」

この帽子自体、すごいかわいいデザイン!
手作りならではの深みと作家さんの自由な発想が、まさにコラボって感じ。


でもってここのショールームにはこのブライスと、製品たち、それ以外にもなんだかたくさんの小物がたくさんあふれているのですが・・・
中「東京に出るととにかく色々まわるんだけど、キレイなビンの香水だとか、すぐ買いたくなるんだよね。暖かい素材のものを触っているとね、ガラスで出来たものとか、冷たいものね。ああいう小物なんかにもすごく惹かれてすーぐ集めちゃうの。だってすごくキレイでしょ?」
ブライス見たさに工房を訪ねてくる女の子もいるんだとか。

中「"ブライス見に行っていいですか?"って電話がかかってきたりして。笑
普通、ブライスがあるところでも、こうやってポンポンって置いてないじゃない?
ボクの場合は着せ替えてあげたり、新しい帽子かぶせたりしてるから。
手にとって触れる場所ってなかなかないもんね。それで来る子がいるんだよね。」
仕事とは全く関係のないそういうことにも、中村さんは全くもって前向き。

中「ホームスパンってのは昔からやってきてることでしょ?昔ならでは、みたいな大事なこともあるけど、新しいことにも対応していかなきゃこれからはダメだと思うんだ。今の若い子たちにふれて、今の意見を聞く。今の人の考えてることがわからなくなったらだめなんだ。」
今では発祥の地であるイギリスですら産業としてはもう成り立っていないというホームスパン。
日本国内でもここ岩手でしかほとんど継承されていない技術です。


明治時代に日本に伝わったという、そんな貴重な技術をきちんとした形で守り、三代目として伝え続けている方だからこそ、「古いままではいけない。今の時代のニーズに合ったものを。」という言葉が出るのではないか。


そんなことを思い、中村さんのお話を伺っていると、やっぱり遊び心のあるエピソードが出てくる。

中「ついこの前はテレビの撮影で渡辺満里奈ちゃんが来たんだ♪可愛かったー。機織に挑戦してるシーンも撮影してったよ。」

テレビ番組の取材が来ることもすごいが、さらっと楽しんじゃうスタイルが素敵。
そんな、盛岡で活躍するお二人と一緒に記念撮影!

今日ここにお邪魔してよかったー!
色々勉強させてもらいました。ホントありがとうございましたっ!!
引き合わせてくださった寿美子さんに感謝
寿「じゃあ、おやつもいただいたことだしまだお腹もすいてないですよね?先にブラッとまわりましょうか。色々お連れしたいところはたくさんありますけど、まずは車を置きついでに肴町というところまで戻りますね。」

了解です。
盛岡にはいくつもの観光スポットがありますが、途中こんなところに寄ってくださいました。
ここはなんと裁判所!

っていっても裁判所に用はありません。
この木、樹齢360年を超える桜なのですが、なんと岩を割って生えてきているのであります。
ここ、岩が割れていてその中から木が出てきているのがわかりますよね?

その名も"石割桜"、国の天然記念物にも指定されてます。

すごいです。こんなの初めて見ました!
そうしている間に車は肴町というところに到着。

なにやら"HOT LINE SAKANACHO"と書かれたアーケードが。
どうもここが寿美子さんに関わり深いところだということのようです。

寿「てくりにも載ってるお店も近くにありますし、寄ってみますか?」
もちろん!!
さあここではどんな盛岡を見られるのか!?
そしてここ肴町と寿美子さんの関係は?!


続きは次回。盛岡名物のごはんまで3部で辿り着けるのか!いや、たぶん4部まで続くな・・・。

                         ・・・・・・・第3部に続く

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着用アイテム情報・・・yuki-JULIET+VICKIE+NAIA & 寿美子さん-BIANCA

てくりホームページ・・・http://www.tekuri.net/

中村工房ホームページ・・・http://www.nakamurakobo.com/

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