yuki's DIARY
2006/6/6 MADE IN JAPAN独身の10代、20代前半までの頃、コンプレックスの塊だった私は、
「30過ぎるまでは結婚もしたくない。 子供も産みたくないし、
自分のやりたいことを後悔しないくらいまでやってやる。」 と、そんなことばかり言い、
音楽と美術だけが好きな、ちょっとした変わり者でありました。
ちなみに小学校では毎年といっていいほど 「協調性に欠けていて、チームワークが大切なスポーツなどはうまく出来ない。」
というような評価を受け、 母親はこれではイカンと小学生時代の私にはいろんな習い事をさせていましたが、
その当時、私にとってはいい迷惑でしかありませんでした。
しかし、小学生の間は真面目に過ごしたもんでした。
単にどんくさいだけ(皆のペースについていけないだけ)で基本的には親のいいつけは守り、
もちろん親の言うことが納得いかないときは 思いっきり言い返したりもしてましたが、
道を踏み外したりするようなキャラではありませんでした。
そこから大きくなって、どんどん反発のほうが大きくなり、
冒頭に書いたように好きなこと言いながら過ごした独身時代であるわけですが、 いやまあ今考えると本当に好き勝手してたわけで、
家には着替えに帰る勢いで、外に出っぱなし、 親は心配しっぱなし。
音楽好きがエスカレートして17歳からアマチュアバンドを組み、 それにかかる費用を稼ぐために就職はせず、バイト。
しかもバンドのメンバーは私以外は全員男の子。 えーえー、一人っ子なのに無茶してたもんです。
そんな私が何を思ったか、そんな生活をピタリとやめ、(←まあまあ、色々あったわけでございますよ)
25歳で「結婚するワ。」と言い出したもんだから、 それまで「この子は一体どこまで行くのか・・・。」と心配三昧だった両親は
二つ返事でOKをくれたわけです。 やっとこの子も普通の人間らしくなってくれると。笑
あんだけムチャクチャしてた私が25歳で結婚、 27歳で長男を出産、 5年半後には次男を出産、
毎日真面目に仕事に励み、(いや、仕事はいつでも真面目だったけど)
ダンナと息子二人と一緒にきちんと(?かどうかは別だけど)生活している。
人生何がどうなるかわかんないです、ホント。
そんなムチャクチャ・ライフを送っていた頃の私は 「日本なんてヤダ。なんだこの国は。」とも思ってました。
うーん、何もかもが気に入らないみたいな感じで ハングリーだったんでしょうな。
子供だからイヤなところしか見えてなかったし。
それが最近やっぱり変わってきました。 いや、そうは言っても日本は悪いところがいっぱいあります。
先のことを真剣に考えずに、かなり無茶なやり方で今をごまかして生きてる、 そんな国になってしまっている気がします。
でもね、いいところもたくさんあるんだって知りました。
でもって悪いところは良いように変えていかなきゃいけないんだと思ったりもします。
年のせいもあるのかなあ、 自分のルーツを大切にしたいと思うようになったというのか。
もし私の中に、日本以外の血が流れていたとしても、 日本で生まれた私はやっぱり日本人。
(純粋な日本人の血って、どうかわかんないもんね。 遠いご先祖様の時代にはたくさんの人種がまざっていたわけだし。)
そうMADE IN JAPANな人間なのです。
日本に生まれて育った私なのだから、 日本って国を大切にしたい。
「日本って、こういうとこすごいよね。」って言われたら、やっぱ嬉しいじゃないですか。
よく、日本びいきの外国人さんのほうが、お箸の持ち方がキレイだったり、 和食のマナーをよくご存知だったりね。
東京出張などの時、 「江戸前の寿司でも食っとくか!」って、飛行機の時間までお寿司やさんなんかに入ると
外人さんがものすごく上手にお寿司を食べてらして こっちがキンチョーすることがありますよ。恥ずかしながら。
日本家屋を愛して修復して住んでいらしたり、 伝統芸能を残そうと活動してる人もいたり。
日本にどっぷり浸かっている私たちのほうが、 そんなこと考えないで毎日過ごしているかもしれない。
食べ物も最近になって、国産のものがブームになってきている。 アメリカの牛肉に問題があったり、
中国産のお野菜が危険だと言われたりで、 品質がしっかりしていて安全、 そしておいしいものを、少し高くてもいいから選ぶ。
そんな方向になってきています。 んで実はお洋服もその傾向が少しだけあるんです。
一昔前、国内メーカーさんは 当たり前に国内の工場で製品を作っていました。
でも、ファッションが飽和状態になってから、
売れそうなデザイン、もしくは流行のデザインを なるべく早く、なるべく安く作ってたくさん売るために
工賃も材料費も安い海外の工場をどんどん利用するようになりました。
国内で作ることを思えば、だんぜん安く作れるし、 大量生産してガンガン売れば、薄利でも多売で利益は上る。
少々作りは荒くても、素材はいまいちでも、 安けりゃ買う側はそんなに気にしないだろ、 服なんてこんなモンでいいんだよ。
ずっとアパレルにたずさわってきた私はそんな意見をたくさん耳にしてきました。
私は「そうかなあ・・・。そんなモンじゃないだろ? 服ってもっと楽しくなるもんで、 自分にステイタスを与えてくれたり、
一回り美人な自分に仕上げてくれたり、 彼氏に"似合ってるやん。"とか言われたりしてちょっとほくそえんだり、
そういう、モノだけじゃない含みがたくさんあるものでしょう。」 そういつも思って、
時代遅れだねー今は違うよ。みたいな風に思われて浮いてたかもしれない。
海外工場は中国が多く、とにかく人件費が安いってことで たくさんの企業から、
果ては個人に近い小さなメーカーまで、 中国生産を取り入れてコスト削減し、利益を上げてきたけど、
どうも近頃は元の高騰などで採算が合わなくなってきたみたいなのですよ。
すると、どうするか。 国内の工場に戻ってくるんです、皆。
今まで中国生産に切り替えられて、そっぽを向かれてた国内工場さんに 「仕事をまたやるから出来るだけ安く、早く作れ!」と、
今度はプレッシャーをかける。
日本の工場はかなり厳しい状態に追い込まれていましたから、 仕事がくるのはあり難い。 潰れた工場は数え切れないんです。
その中の数少ない国内工場に 無理矢理仕事を押し込んできているもんだから、
今年はとにかく嘘みたいにいつもの工場さんでもトラブル発生が続出。
(よくメルマガでトラブルが・・・って私言ってましたけど)
もうね、私としてはちょっと腹立たしいですよ。
勝手にそっぽ向いて潰れようが何しようが、 そっちのが安いからって海外にシフトしといて、
そっちがダメになってきたら今度は国内工場に無茶を言う。
そうじゃないじゃん。
最初っから日本って国自体、大切に考えようよって思ってしまう。
だって自分たちの国でしょ?
行き当たりばったりで、自分たちの利益や都合のことばっか、 自分さえよけりゃいい。 そんなのどうかと思うんです。
私たち女は子供を産みます。 そう、まさにMADE IN JAPANの人間を。
自分たちの子供の将来を考えても、 この国がいい方向に向かって欲しい、誰だってそう思うわけです。
せっかくいいところもたくさんある国なのに、
こんな国は他にはないのに、
もったいないことしないで欲しい。 そう思ってしまうのです。
海外在住のお客様に商品をお送りすることがあります。
日本人どうしのご夫婦も多いですが、国際結婚の方もいらっしゃいます。
お送りしたジーンズを見て、 「主人が『おー!日本のジーンズはやっぱりすごいねえー!!』と言ってました。」
などというご報告をいただくと、 「やったね!」と思って嬉しくなります。
日本人として胸を張っていられる仕事をしている、 そんな気持ちになれます。
うちの日本製の息子のうちの二番目が、この前ふと私の脚にへばりついてきて、 「マミィー!」と言いました。
むむ?いつもは「ママー!」なのに、なんなんだ? どこかで聞いたのか、突然そんなことを言って恥ずかしそうに顔を隠す次男坊。
しかたがないので「アンタ、いつアメリカ人になったん?」と返事しておきました。笑
自分の生まれ故郷を大切にし、そして、世界のことも知っている、 そんな人間になって欲しいなあ・・・。
家にも帰らずめちゃくちゃしてた私の若い頃を思い返すと、 なかなかエラソーなことも言えないんですけどね。涙
でもね、たくさんさせられた習い事や、色んな経験が出来たバイト時代。 どれをとっても今思うと無駄なことはひとつもなかった。
すべてが今の私につながっていると思えます。
わけわかんないことも、おばかなことも、 なんの役に立つかもしれないようなことでも、 全ては自分の糧になってくれる。
結婚も子供を産むこともイヤ!と言ってた私ですが、 全部経験してみて、 「するんじゃなかった・・・」と思ったことは一度もない。
人生って難しいけど面白い。
思い通りにいかないけど、それがまた面白い。
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